怒る上司のトリセツ

他人の怒りに悩む人が増えています。
しかし、その悩みに振り回される必要はありません。

喜怒哀楽の感情は、本来、自分の中から湧き起こるものです。
それなのに、なぜ、あなたの「哀」が他人の「怒」によって生まれ、
それに支配されなければならないのでしょうか?

他人が原因で生まれる「怒り」にあなたが悩み、苦しむ必要はありません。
それが、私が本書で伝えたいことです。

人間関係が原因の悩みの出口は2つです。

無関係としてしまうか、関係改善を目指すか。

本書では、「アンガーマネジメント」の方法論に加え、心理療法やコーチングなど、
私が日々、カウンセラーとして、アドバイスしている他人の「怒り」への対処法を紹介します。

もうこれからは、周りの「怒り」の感情に振り回されない──その出口への道順を、
一歩ずつ一緒に探していきましょう。


他人の怒りから抜け出す４ステップ
１．出口を決める　２．観察する　３．分析する　４．最終防衛ラインを決める

はじめに― 他人の「怒り」に悩む人が増えています
　　「怒られる不安」に悩んでいませんか
　　怒りに正しく対処する「アンガーマネジメント」
　　怒られると、何も考えられなくなる
　　「怒り」の被害者にならないために

第１章　もう悩まなくていいんです　
　■ 怒る人の「手の内」を知る
　■ 相手の「怒り」に巻き込まれない
　■ 「怒り」から抜け出す4つのステップ
　　ステップ①　出口を決める
　　ステップ②　観察する
　　ステップ③　分析する
　　ステップ④　最終防衛ラインを決める


第2章　周りの「怒り」への対処術　
　■ 「怒り」のピークの生まれ方
　■ 「怒り」への対処・防御法
　■「怒り」への対処術① ― 観察法
　■ 「怒り」への対処術② ― 起承転結法
　　「怒り」の消火、4つのタイミング
　　【「起」の術】 　「怒り」のスイッチを探す……時期／場所／体調／やりとりの状況
　　【「承」の術】 　「言い訳」は「怒り」を増幅
　　【「転」の術】 　「怒り」の流れを変える
　　【「結」の術】　効果的な「クロージング」


第３章 あの人はなぜ怒るのか?
　　　　あなたは何を悩んでいるのか?
　■ 「怒り」の正体は ― 弱さ、不安、信念、価値観
　■ 「怒り」のカルテ① ― 職場のストレス
　■ 「怒り」のカルテ② ― プライベートのストレス
　■ 心の不安を知るカルテ① ― なぜ他人の「怒り」に巻き込まれるのか
　■ 心の不安を知るカルテ② ― ネガティブな感情を生み出す「認知のクセ」
　■ メンタルタフネス３ステップ① ― 出来事を記録して客観視する
　■ メンタルタフネス３ステップ② ― 「認知のクセ」を分析する
　■ メンタルタフネス３ステップ③ ― 自分のアドバイザーになる


第４章　あの人の「怒り」に負けない処方せん
　■ 「怒り」に負けない処方せん ―9つのスキルを身につける
　　9つのスキル
　　　【自分を変えるスキル①】 ― 回想法
　　　【自分を変えるスキル②】 ― 自分を知る
　　　【自分を変えるスキル③】 ― アイ（I）・メッセージ
　　　【相手を変えるスキル①】 ― 傾聴・伝え返し
　　　【相手を変えるスキル②】 ― 好意の返報性
　　　【相手を変えるスキル③】 ― 正直に伝える
　　　【自分を守るスキル①】 ― 話題を変える
　　　【自分を守るスキル②】 ― 無関心
　　　【自分を守るスキル③】 ― 逃げる


第5章　職場の人間関係を改善する
　　　「怒り」のトリセツ

　■ 組織は「怒り」に満ちている ― 3人寄れば6つの「怒り」
　■ 自分と相手の違いを知る ―「エゴグラム」の活用
　■ 「エゴグラム」で対人関係を改善する
　■ チームの優先順位を「見える化」する


第６章　もう、あの人の「怒り」にへこたれない
　　　　今日からできる体質改善 　

　■自分に合った体質改善
　　自分の体質のタイプを知る
　　　【脱「怒られやすい人」①】－ラッキーを取りにいく
　　　【脱「怒られやすい人」②】－「ジョハリの窓」で警戒を解く
　　　【脱「怒られやすい人」③】－体質改善メニューをつくる


おわりに ― 出口はすぐそこにあります
　「きっかけ」があれば出口は見えてくる

・もっと知りたい人のための参考文献