新刊

失敗しないDX

本書はDXで企業の付加価値を高める間接材購買プラットフォーム「KOBUY」の成り立ちと、解決してきた手法と成果を解説します。

著者 阿保 晴彦
橋爪 康太郎
ジャンル 経営・ビジネス
出版年月日 2025/03/27
ISBN 9784788720138
判型・ページ数 4-6・324ページ
定価 1,980円(本体1,800円+税)
在庫 未刊・予約受付中
本書は、間接材購買プラットフォーム「KOBUY」の成り立ちと、これまで解決してきた諸問題について解説します。これらの問題は、人手不足、働き方改革に直面するあらゆる経営者や企業のリーダーにとって、解決すべき事柄でもあります。
企業が作り出す付加価値を高めるために業務改善を行い、手元にあるリソース、特に人材と時間を最大限に有効活用するために、KOBUYが実現している「労働生産性向上」の各社における事例を紹介しながら、KOBUYが目指す未来像、そして日本経済の発展に向けた道筋について考えます。
はじめに

序章 K O B U Y とは何か?
KOBUYは、間接材購買のDXプラットフォームである
絶対時間をかけてはならない「間接材」購買
山積する「DX」の失敗事例をいかに回避するか
KOBUYを生み出した一貫堂は、「仕組み」を大切にする
100億円のビジネスからの転換を決断した一貫堂の「DX」化
複写式伝票を見たら、雑務を疑え
経理が楽になる仕組みは、会社全体と取引先も楽になる
デジタルプラットフォームであるKOBUYを、アナログ作業で作る
KOBUYが生み出している現象はどんな未来を作るのか

第1章 労働生産性を向上させなければならない重大局面に
皆が「これいらない」と思う仕事ありませんか
欧米に比べ「労働生産性」が圧倒的に低い日本
「人口ボーナス」が封じられる事態が既に到来
顕在化した「2024年問題」
「2024年問題」を経て、これから訪れる「2030年問題」
「働く」をアップデートすることが必要

第2章 経営者は、必要ない「コスト」を発見しなければならない
「時間の徹底的な有効活用」を邪魔しているものは何か?
それでも、ムダ時間に気付くことは難しい
ブルシット・ジョブを作り出していませんか?
労働生産性を高め、社員のやる気を引き出す
本当に発注だけがデジタル化されれば良いのか?
カギとなるのは、「データ」を中心とした、業務全体の最適化

第3章 社内のアナログを全てデジタルに変える、が正解ではない
なぜDXで手応えを得られないのか?
DXの失敗要因を掘り下げる
経営課題と向きあった時に、必要になるもの
業務を可視化しないと、デジタル化できない
部分的なデジタル化が、仕事を増やす
部分最適ではなく、全体最適を目指さなければならない
見落としがちな、取引先となるサプライヤーのデジタル化

第4章 KOBUY Journey ―失敗しないD X は、業務フローの徹底的な洗い出しから
問題解決のために、まず始めることは
「その仕事、本当に必要ですか?」で変わる現場
「全体最適」を考え、業務の見直しに取り組む
KOBUY導入が、プロジェクトベースである理由
プロジェクトベースによって、業務の分断を解決
全体最適のための導入計画「KOBUY Journey」
すべてをデジタルで解決しようとしない
目標設定なくして、全体最適も業務改善もない

第5章 合理化の鬼とコミットメント
1000円の物品を買うのに、必要以上のコストをかけていませんか?
20年前の合理的な仕組みは、今はもう合理的ではない
ロングテールな少額間接材のコストにとらわれると、合理化に失敗する
「手入力は恐怖と思え」
営業から、カスタマーサクセスへ、高め続ける顧客体験
結果を出し続けるのが「KOBUY流」
クライアントが納得する結果にコミットするKOBUY

第6章 全員にとってWinとなる、マルチサイドプラットフォーム
KOBUYが導入企業に構築する、マルチサイドプラットフォームとは?
KOBUYのマルチサイドプラットフォームとしての特徴
「サプライヤーネットワーク」の構築によるメリット
サプライヤー側から見たKOBUY参画のメリット
KOBUYの自己拡大が始まった
労働生産性を高めながら「取引の拡大」で起きること

第7章 事例:西松建設 ―建設会社の働き方改革がいかにして成功したのか?
2024年問題、2030年問題に直面する建設業界で進む対策
買い出し、立替清算で月末には段ボールが領収書でいっぱいに
まずは1つの現場から導入、社内で業務改善の噂が駆け巡る
DX戦略室が注目する「創出時間」
想定外の業務効率の進化と、それに応えるカスタマイズ
建設業界では、1年で約15000時間の発注業務短縮、約38400時間の経理業務短縮に

第8章 事例:つくし工房 ―月末の請求書送付の総力戦から解放される
建設現場でおなじみのキャラクター
電話通信業務と月末の請求書送付総力戦
西松建設からKOBUYへの参画依頼
目に見えた業務改善効果
電子カタログ作成と、新しい代理店ビジネスの確立へ
業務効率化と売上拡大を狙う、職場にもう一人の担当者

第9章 事例:近畿大学 ―熱量を持って伴走することで、D X 目標を達成する
「なぜこうしたものが今までなかったのか?」
ペーパーレスの達成と業務効率化実現、近畿大学が全学で目指すDX
KOBUYの導入プロジェクトとカスタマーサクセスとの連携
デジタルツールでは到達できない領域まで、伴走型で問題解決に取り組む
KOBUYの効果測定(KPI)と実際の効果
研究機動力は、大学の競争力につながる
DXとともに欠かせない、コンプライアンス遵守
大学校費と外部研究費の違い
Amazonは絶対、という教員の強い声
データ集約がカギに
見えてきた、定量的な効果による労働時間削減
重要となるサプライヤーネットワークとシステム連携

第10章 事例:ショップにしもと ―大学街に根差したO A 機器販売店ステーショナリーショップのサプライヤーのデジタル化の軌跡
近畿大学から依頼された、地元文具店のKOBUY対応
アナログ取引だったお店の参画
万年筆専門店として出発した大学街の老舗文具店として出発
変化し複雑になる取引と薄れる教員との関係
「頭が真っ白になった」
すぐに電話してKOBUYをマスター
早くて驚かれる、スピード感ある納品に定評
時短によって、販売拡大のための試行錯誤の時間を創出

第11章 事例:木村文具 ―街の文具店のデジタル化伴走で、近畿大学との取引の継続へ
大学とともに歩んできた、歴史ある文具・事務用品店
変化する取引と時代の流れの中で
KOBUY導入には否定的だった
しっかりしたKOBUYの導入・運用サポートに安心
KOBUYによって再評価された木村文具の「スピードという価値」

第12章 事例:常翔学園 ―D X による業務効率化で、教育機関が注力すべき「教育の質」向上のための時間創出
学園全体の教職員約1800人、20カ所に分かれる会計部署での購買改革
店舗での購入と立替精算も可能だったが、時間はムダに
KOBUYとの出会いと導入に向けて
発注から納品まで、最短翌日まで短縮した納期
教員と学生の研究のための時間創出
学園のニーズに答えたサプライヤーネットワークの構築が続く
常翔学園が考える、KOBUYのKPI
KOBUYは、残業時間を削減し、研究と教育の質向上のためのDXの手段に

第13章 事例:共立電子産業 ―大学のニーズを捉え、2カ月で販売開始、データ活用に活路も
大阪・日本橋で50年、エレクトロニクス産業を支えた企業
大阪工業大学から、KOBUYへの参画依頼
KOBUY参画は、わずか2カ月のスピード導入を実現
現場の労働生産性の向上効果と、利益貢献を実感
システム導入と営業拡大に貢献
データ活用により、さらに経営改革が進む

第14章 事例:T G ウェルフェア ―取り扱いを増やすことで、売上が増加する、間接材購買企業への導入
導入前の課題
製造業特有のコンプライアンス重視の味方
間接材調達への理解とサプライヤーネットワークが決め手
ハードルを、一緒に乗り越える
導入におけるKPIは増収と工数削減
カスタマーサクセス部門の活躍と、他社への紹介

第15章 KOBUYが実現する未来
双方向のDX:KOBUYを中心にして、今起きていること
調達力:業務効率化を超えた、攻めの間接材調達の本質
中小企業への展開
営業力:中小サプライヤーも、大企業との取引に光
自動化力:中小企業においては、業務の自動化が絶対条件
接続力:労働生産性を高める企業がつながることによる、イノベーション

終章 事務作業ゼロを目指し、経済圏を構築する
KOBUYが実現する課題解決は変化する
2030年に向けての社会課題解決とは、多様性への対応
KOBUY経済圏の形成に必要なピースとは?
人材もスキルも、KOBUY経済圏で流通する
AIとの共存に向けて
「働く」をアップデートして迎える2050年

おわりに

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