なってみる学び

「なってみる」授業から、

「なってみる」校内研修、

「なってみる」公開研究発表会へ。

自分が知らない世界にワクワクしながら、そして喜怒哀楽さまざまな感情を経験しながら学ぶこと。自らの感覚を働かせ、それに根ざした想像力を発揮するような学びがここに。本書では、そうした課題に挑み、教師集団も子どもたちも共に変化を遂げていった学校を取りあげ、授業づくり・学校づくりのあり方の一つの可能性を提示する。


【本書もくじ】
口絵グラビア
「なってみる」授業
「なってみる」校内研修
「なってみる」公開研究発表会

はじめに
本書の構成

第１章　授業を変える
１　身体と空間、想像力を活用した学びと演劇的手法
２　きっかけとなった一つの授業と節目となった三つの授業
Tips Gallery　「なってみる」授業での工夫と仕掛け
３　美濃山小での演劇的手法を用いた授業を支えるもの
４　特別支援学級で織りなされたドラマ―スーホになった子どもたち―
５　失敗と戸惑い、そしてそこから生み出されるもの
第1章を振り返って
美濃山小の実践を道徳教育の観点から読み解く　荒木寿友　立命館大学教職大学院教授
演劇的手法を用いて「教育的契機」を学ぶ　村井尚子　京都女子大学発達教育学部教授

第２章　校内研修を変える
１　学び手感覚の活性化と同型性
２　活動試行・模擬授業ワークショップ・追体験
３　美濃山版事後研！　なってみて、語り、学び合う90分
Tips Gallery　校内研究と日常の橋渡し
４　教師自身がたっぷり劇を経験する 年に一度のミュージカル・ワークショップ
第2章を振り返って
美濃山小の実践を参観して　糸井 登　立命館小学校教諭
学ぶことがこんなに楽しいという感覚　田中茉弥　奈良県公立小学校教諭・京都女子大学 元学生
美濃山小学校の校内研修と教師集団　内田智子　八幡市立美濃山小学校校長

第３章　公開研を変える
１　公開研にまで原理を一貫させる
２　つくってみるプロセスとしての公開研のデザイン
教職員劇台本（２年次公開研）
第3章を振り返って
美濃山小学校で感じたドラマの力　小口真澄　英語芸術学校MARBLES代表
美濃山小が一つのチームになった瞬間とその真実？―カメラマンの独白　平井良信　有限会社カヤ代表取締役
美濃山小学校校内研修へ　石川 晋　NPO法人 授業づくりネットワーク理事長

第４章　取り組みの軌跡
１　研究主任に聞く 取り組みの経緯
年表
２　教師のアンケートとインタビューから見る2年間の変化
３　外部講師として校内研究にかかわる
４　学校の外とつながりながら実践に取り組む
ここまで来たか！ 演劇的な手法を用いた教育　武田富美子　元立命館大学生命科学部准教授
美濃山小の実践をパフォーマンス心理学の視点から読み解く　太田礼穂　青山学院大学社会情報学部助教
2年間の研究を振り返って　出江英夫　八幡市立美濃山小学校 前校長

Q&A
ブックガイド
おわりに
索引