近刊

相続家族会議のすすめ

―安心と信頼の資産管理は「事前準備」が10割―

法務・税務・金融・不動産の専門家集団が、相続で知っておけばよかったと、誰もが思うポイントを基本から応用まで分かりやすく解説。

著者 藤本律夫/LIFE Group
時事通信ブランドスタジオ 発行
ジャンル 会計・税務・法律
社会・歴史 > 社会学 > 社会科学
シリーズ 時事通信ブランドスタジオ 発行書籍
ISBN 9784788720756
判型・ページ数 4-6・208ページ
定価 1,980円(本体1,800円+税)
在庫 未刊・予約受付中
「うちの親はまだ元気だから、相続のことを話すのはもう少し先でいい」
「うちは、兄弟仲がいいから大丈夫」
「そんなに財産があるわけではないから、うちは大丈夫」

そんなふうに思っていませんか?

相続の専門家集団である私たちが相続の現場で何度も目にしてきたのは、「元気なうちに話しておけばよかった」という後悔です。
親御さんが突然倒れたり、認知症を発症されたりしたことで、意思確認が難しくなり、相続対策の選択肢が限られてしまうケースは少なくありません。

だからこそ、親が元気なうちに、家族として大切な対話の時間を持つこと。
「相続家族会議」――それが、未来の安心につながる第一歩です。

何をどのように進めればよいか、その方法をお伝えします。

 

はじめに――相続の「準備をする」という優しさ
「まだ早い」は「もう遅い」かもしれません
広島に根ざした専門家たちの視点から
節税よりも大切なこと

第一章 いま考えたい、親の相続と家族のこれから(永戸康弘、大原清丈)
50代で相続を意識し始める理由
親の介護、認知症、空き家──暮らしの変化が教えてくれること
相続は「最後の家族会議」ではなく、「これからの人生&生活設計」
相続でよくある""後悔""と、その背景
――「あと1年早く準備していれば…」をくり返さないために
認知症と相続手続き、避けられたはずの""手遅れ""
判断能力を失うとできなくなること
後見制度は「最後の手段」
典型的な""遅かった""事例
避けるためにできること
そもそも相続って、どこから手をつければいい?
相続の基本的な流れ
1. 生前準備
2. 相続発生後
3. 二次相続まで見据える
流れを知って「迷子」にならない
だれに、なにを、どう伝えるか
1. だれに伝えるか
2. なにを伝えるか
3. どう伝えるか
信頼をつなぐ「情報の橋渡し」
第一章まとめ

第二章 家族が納得できる相続のためにできること(永戸康弘、大原清丈)
相続でいちばん大切なのは「話し合い」
家族会議をうまく進めるには
会議を円滑に進める工夫
気持ちと事情のすり合わせが家族の未来を変える
1. 気持ちの共有から始める
2. 事情を具体的に出し合う
3. 歩み寄りの方法を探る
4. 話し合いの場づくりのコツ
5. 第三者の視点を活用する
6. 長期的な見直し
相続前、相続時、二次相続の時間軸で考える
1. 相続前(生前)の準備
2. 相続時(一次相続)の対応
3. 二次相続への備え
4. 時間軸で考えるメリット
遺言・信託・生命保険、それぞれの役割
遺言書にできること、できないこと
家族信託で備える暮らしの変化
生命保険の活用方法
共有名義・不動産・実家──よくある""つまずきポイント""
住み続けたい家と、分けたい気持ち
現物分割・代償分割・換価分割
実家をめぐる""気持ち""の対立
共有名義のリスク
評価額と実際の市場価値のギャップ
感情と現実のすり合わせが不可欠
専門家の関与で公平性を担保
揉めないための工夫
1. 事前の情報共有が第一歩
2. 「想い」を伝える場を持つ
3. 話し合いの進め方を工夫する
4. 公平さの基準を明確にする
5. 書面に残して""記憶のズレ""を防ぐ
6. 相続発生前から専門家とつながる
第二章まとめ

第三章 資産を「守り」「活かす」(藤本律夫、井上一生、杉浦大輔)
お金と不動産、価値の見方は一つではない
「不動産の相続評価額」を知れば、資産形成と税負担軽減の可能性が広がる
資産を現金だけで考えるリスク
資産の組み替えという考え方
なにを残し、なにを使い、どう資産をいかすか
資産組み換えの成功事例に学ぶ柔軟な選択肢
コインパーキング、アパート、タワマン、東京や海外への不動産投資
1. コインパーキング(駐車場)への転用
2. アパートの建て替え・新築
3. タワーマンション
4. 東京の不動産
5. 海外不動産への分散
良い借金と悪い借金
良い借金とは何か
悪い借金とは何か
借金の判断基準
融資活用の注意点
融資との付き合い方を変える
家族構成に応じた「残し方」の設計
一人っ子、兄弟の多い家庭、遠方在住者…それぞれに合った""カタチ""を探る
一人っ子の場合
兄弟姉妹の多いご家庭
遠方在住の相続人がいる場合
""カタチ""の設計に共通するポイント
〝争族〟に終止符を打つ
(争族対策事例)
建物の生前贈与で家賃収入を子や孫へ
ご実家を売却して信託に
海外居住者が関係する相続が抱える課題
15人にのぼる相続人
相続人ではない親戚が面倒をみているケース
第三章まとめ

第四章 状況が複雑なときに考えるべきこと(井上一生、永戸康弘、杉浦大輔、大原清丈)
高齢の親/おひとり様/認知症や未成年、所在不明の家族
法的、制度的にどう対処できるか
1. 高齢の親への対応 - 判断能力低下への備え
2. おひとり様のリスクと備え
3. 相続人が認知症や未成年者、所在不明の場合や合意してくれない場合の対応
4. 制度利用と家族・専門家の連携
認知症、失踪、後見制度の活用
1. 認知症と財産管理の壁
2. 任意後見という柔軟な選択肢
3. 失踪と財産処理
4. 制度活用の実務的注意点
5. 家族の安心を守るために
残したくない財産・受け取りたくない財産
海外に住む家族との相続
海外居住者が絡む相続の基本と注意点
海外居住者が絡む相続の基本構造
海外に財産がある場合の準備
海外に居住する相続人がいる場合の準備
税務の二重課税リスク
海外居住者が絡む相続で起こりやすいトラブル
時差や距離による意思疎通の遅れ
文化や法律感覚の違い
遺言の有効性の相違
対策と準備
中小企業オーナーの相続
役員借入金、非上場株式、事業承継の課題
1. 役員借入金の落とし穴
2. 非上場株式の評価と承継
3. 事業承継の課題
4. 税務と経営の両面からのアプローチ
家族と仕事の線引きと整理
1. 家族と会社の関係性を可視化する
2. 株式と経営権の分離を検討する
3. 家族内の役割と報酬の透明化
4. 私的資産と会社資産の区別
5. 感情とビジネスを混同しない仕組み
6. 家族会議と承継計画書
税理士が語るリアルな相続対策
1. 非上場株式が相続で引き起こす問題
2. スクイーズアウトの現実
3. 借地問題が絡む場合の複雑さ
4. 株式評価と土地評価の連動
5. 事業承継税制とスクイーズアウトの併用
6. 実務上の注意点と専門家の役割
中小企業オーナーが陥りやすい相続争い
1. 親族内編--「兄弟姉妹の亀裂は一生もの」
2. 「相続税負担の差」が火種になる
3. 親族外・役員社員編--「忠誠心と権利意識の衝突」
4. 「社内派閥化」という見えないリスク
5. 親族内外の争いを防ぐための共通ポイント
6. 実務で学んだ教訓
第四章のまとめ

第五章 「なにから始めればいいか」がわかる基礎知識 (永戸康弘)
相続の流れとスケジュール
――死亡から申告、納税までの段取り
相続税申告の流れ
名義変更とアフターフォロー
なにを、いつまでに、だれがやる?
誰が何を担当するかを早期に決める
専門家の活用でスムーズに
相続人の範囲と分け方のルール
法定相続、遺留分、代償分割とは
控除・特例の活用法と注意点
配偶者控除、小規模宅地の特例など
「知らないと損する」制度の活かし方
制度は「使えるかどうか」ではなく「どう使うか」
適用の条件とタイミングを見極める
申告期限内申告の重要性
生前贈与との組み合わせで効果を最大化
「制度頼み」にならない相続設計
知っておきたいその他の制度
専門家との連携が成果を左右する
制度は「知識+準備」でこそ活きる
第五章まとめ

第六章 地域に根ざした専門家たちの取り組み(藤本律夫、井上一生)
広島を中心に築いた「つなぐ」ための仕組み
不動産、法律、税務──分野を超えて連携する意味
相続の正解はそれぞれ。だからこそ一緒に考える
法律と家族の思いの間にあるギャップ
同じ財産でも家族ごとに違う選択肢
分野横断の連携がもたらす「納得」
「一緒に考える」ための時間と場づくり
正解探しではなく、納得探しへ
現場から見えた課題と、工夫された支援のカタチ
――実例に学ぶ「納得できる相続」の舞台裏――
共通する解決の鍵
納得感の本質
これからの相続をどう捉えていくか
――人生100年時代の「残す」と「託す」――
「残す」から「託す」への意識転換
早期準備の必要性
「人生の後半戦」の資産戦略
「誰に託すか」という意思決定
想いを形にするツール
専門家チームとの伴走
「残す」と「託す」を融合させた相続へ
相続をめぐる考え方の変化と新しい選択肢
従来型相続からの転換
人生100年時代における相続の意味
「お金」だけではない相続
新しい選択肢の広がり
相続を「家族プロジェクト」として進める
これからの相続に必要な視点
幸せな相続を実現するためには「今すぐに動く」
相続の現場で繰り返される後悔
先送りが招くトラブルの連鎖
今すぐ動くべき理由
動くための第一歩
家族との対話を避けない
「相続前アクション十か条」


【付録資料】
相続の手続きチェックリスト
よくある相続Q&A
制度と法改正のミニガイド
特に変動が大きい広島県内の注目エリアと評価動向

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