中国ビジネス法大全 （単行本）

中国は日本と同じように見えて異なる国家だ。
だからこそ、相手を良く知らなければならない。
中国と競争しながらどう協調するか。

中国の最新事情を盛り込み、
中国法務のエキスパートが渾身の力を込めて執筆した「中国ビジネス法大全」

第一部　総論
第1 章 中国法の極意
◦第1 節　中国共産党が全てを指導する
◦第2 節　法律は管理の手段
◦第3 節　ハイブリッド法務
第2 章 中国の仕組み
◦第1 節　中国共産党の指導
1 　歴史
2 　中国共産党の組織
3 　実際のコントロールの仕組み
◦第2 節　国家機関の仕組み
1 　全国人民代表大会
2 　国家主席
3 　国務院
4 　人民法院
5 　監察委員会
◦第3 節　地方制度
1 　四つのレベル
2 　地方の人民代表大会
3 　地方の人民政府
4 　地方の人民法院
◦第4 節　土地制度
1 土地の所有権
2 　土地の使用権
3 　実務上注意すべき点
第3 章 規制はなくならない
◦第1 節　外資規制緩和の流れ
1 　外資の利用
2 　規制緩和の歴史
3 　外商投資法の制定
4 　自由貿易試験区
5 　さまざまな規制緩和
6 　外商投資奨励産業目録
◦第2 節　それでも外資規制はなくならない
1 　二つのネガティブリストの関係
2 　外商投資ネガティブリスト（2021年版）
3 　市場参入ネガティブリスト（2022年版）
◦第3 節　国家安全からの厳しい規制
1 　国家安全についての法体系
2 　米国や日本における国家安全規制
3 　外資への影響
4 　ビッグデータによる管理
5 　ＶＩＥスキーム
第4 章 中国はどこに行くのか
◦第1 節　習近平の新時代
1 　中華民族の偉大な復興
2 　中国の問題点
◦第2 節　立ちはだかる米国
1 　覇権（どちらが一番か
2 　米国の民主主義か中国の専制主義か
3 　米国の問題点
◦第3 節　米中対立の経緯（2021年末まで）
1 　 貿易紛争（2017年8 月）から米中第1弾合意（2020年1 月）まで
2 　コロナ後の世界（2020年以降）、米中対立の加速
3 　米国の中国に対する制裁
4 　中国の米国に対する制裁
◦第4 節　米中対立はどうなるのか（2022年以降）
1 　シナリオ
2 　状況分析
◦第5 節　日本は中国とどう向き合うべきか
1 　論説
2 法務の観点から日本（国家、企業、個人）はどうすべきか

第二部　各論
第5 章 中国の基本法
◦第1 節　憲法
◦第2 節　民法
◦第3 節　会社法
◦第4 節　民事訴訟法
◦第5 節　刑法
◦第6 節　刑事訴訟法
第6 章　中国投資の方法
◦第1 節　中国ビジネスの方法
1 　中国現地法人（中国子会社）
2 　加工貿易等
3 　駐在員事務所
◦第2 節　新規設立
1 　会社を設立するための手続
2 　会社を経営するための手続
◦第3 節　企業買収（M＆A）
1 　中国における企業買収の特色
2 　企業買収手続
3 　上場企業を買収する場合の手続
◦第4 節　ガバナンス
1 　 合弁企業法の時代（2019年12月末まで）および
　　外商投資法の移行期間（2024年12月末まで）
2 　外商投資法に基づく移行期間終了後（2025年1月以降）
第７章 コンプライアンス
◦第1 節　独占禁止法
1 　独占禁止法の概要
2 　独占合意
3 　市場支配的地位の濫用
4 　事業者集中
◦第2 節　贈収賄
1 　中国の特色
2 　公務員に対する贈収賄
3 　民間人に対する贈収賄（商業賄賂）
◦第3 節　環境
1 　環境法の体系
2 　環境保護法の内容
3 　厳格な執行
4 　進出企業としての留意点
第８章 商取引
◦第1 節　販売
1 　販売の歴史、現状
2 　電子商取引法
3 　越境ＥＣ
4 　一般貿易
5 　物流
◦第2 節　消費者との接点
1 　中国における消費者の権利
2 　さまざまな責任
3 　食品の安全
◦第3 節　債権回収
1 　任意弁済
2 　法的手段
第９章 種々の留意点
◦第1 節　知的財産権
1 　中国の知財戦略
2 　知的財産権法の整備状況
3 　知財法院と政府機関
4 　「技術輸出入管理条例」の改正
5 　中国での知的財産権侵害への対策
◦第2 節　労働
1 　労働法の体系
2 　雇用
3 　解雇
4 　労働組合
5 　労働紛争
◦第3 節　外貨管理
1 　外貨管理の基本
2 　経常項目
3 　資本項目
4 　資金管理
◦第4 節　税務
1 　税の体系
2 　優遇税制
3 　税務調査
4 　移転価格調査
5 　PE課税
第10章 中国事業の撤退と再編
◦第1 節　撤退
1 　撤退の方法
2 　持分譲渡
3 　解散・清算
4 　破産
5 　その他
◦第2 節　再編
1 　再編の方法
2 　投資性会社
3 　再投資
4 　合併
5 　分割
6 　増資
７　減資
第11章 紛争処理
◦第1 節　紛争解決手段の選択
1 　裁判と仲裁（一般論）
2 　中国ビジネスに関する紛争解決手段の選択
3 　準拠法
◦第2 節　訴訟
1 　中国の裁判制度のあらまし
2 　裁判の開始
3 　裁判の実際の流れ
4 　裁判の終結
5 　裁判のＩＴ化
6 　中国の裁判例
◦第3 節　仲裁
1 　中国の仲裁機関
2 　ＣＩＥＴＡＣ仲裁の流れ

　　コラム
　　　1 　中国はリアルなパラレルワールド
　　　2 　領土・領海・領空等の概念
　　　3 　民主主義、自由主義、社会主義、専制主義とは何か
　　　4 　許可、認可、審査確認、届出、登記登録の違い
　　　5 　営業許可書と経営許可証

中国の主要法令一覧表
文献一覧表
あとがき
索引