「国語のこと、ぜんぜん知らなかった!」
これからの時代に求められる「一生ものの国語力」が身につく、まったく新しい国語入門。
新学習指導要領、SDGs、PISA、GIGAスクール構想……
教育環境が複雑化する中、「国語」を取り巻く状況が今、大きく変化しています。
・今、学校では国語をどう教えているの?
・そもそも「国語力がある」ってどういうこと?
・国語の評価の観点が変わった?
・学校で文学を読まないって本当?
・思考力を育むにはどうすればいい? etc.
本書では、灘中学校・灘高等学校国語科教諭と
17万部ベストセラー『子育てベスト100』著者が
国語の「新常識」をわかりやすく解説。
親のマインドセットをアップデートするために必読の一冊です。
小学生・中学生・高校生の保護者のみならず、
教員・学生・ビジネスパーソンにもおすすめ!
【本書の特徴】
◎対話+実践+Q&A形式で読みやすい!
◎世界標準の教育プログラム「国際バカロレア」など、国語に関する最新情報が満載!
◎家庭で楽しみながら取り組める「問いづくり」実践を収録!
【序章】学校では国語をどう教えているの?
・国語力とは?
・灘校の成り立ち
・橋本武が実践した「スローリーディング」
・「担任団持ち上がり制」と教科を超えた学び
・新しくなった国語科の評価の観点
・評価の大原則は「後出し」をしない
・格差を広げる? 高校の国語科カリキュラム
・世界標準の教育プログラム「国際バカロレア」
・ここが変だよ 日本の国語科教育
【第1章】国語力が伸びる! 子どもの学びとのかかわり方
1 「国語力がある」とはどういうこと?
・学校と家庭における国語力のズレ
・読む力と書く力は必ずしも比例しない
・国語力と日本語力はイコールではない?
・日常生活の国語力と受験の国語力を二分法で考えない
2 子どもの国語力の課題を見つけるには?
・小学校の通知表はどう変わった?
・日本の学校教育の評価は「後出し方式」
・国語の読み書きに関する「暗黙のルール」
・「学び方」を学ぶIBの5スキル
・テストの点数には現れない力を後押しする
3 教科書や受験から読書につなげるには?
・受験では「換言」と「補足」を要する文章が選ばれる
・国語の文章から視野を広げる
・解釈は一つではないが「誤読」は存在する
・子どもの読書のきっかけをつくるために親ができること
4 なぜ文学を読むの?
・学校で進む「文学離れ」
・個人の体験を話したがらない子どもたち
・文学を読んで何の役に立つのか
・「文章表現」を重視する海外の国語
・「すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる」
・子どもを否定しないで見守る
・ゲームも国語の入り口になる
5 子どもの思考力を育むには?
・文章の書き方を教えない日本の国語
・「客観性重視」だけでは世界に通用しない
・日本の「書く」は「まとめる」に近い
・ChatGPTの時代に求められるのは子どもの思考力
・子どもの「問い」を封印しない
6 母語こそ国語力の土台?
・母語を大切にするIBの教育
・「英語力を身につけさせなければ」という危機感
・自分が育ったローカルがあってこそのグローバル
・国語力の育成に全教科体制で取り組む
・「体験」が学びのモチベーションになる
【第2章】考える力が育つ! おうち国語レッスン
<section1 理念編>
□学校で教わること、教わらないこと
・学校教育の目標はどうやって決まる?
・「思考・判断・表現」とは?―曖昧な評価観点
・PISA、ICT…―複雑化する教育環境
□学校で評価できること
・評価のモデル「改訂版タキソノミー」
・「主体性」はどう評価する?
□家庭でできること
・「問い」を通じて語り合う――八つの問いの類型
・問いづくりの手法「QFT」
<section2 実践編>
□家で先生になってみよう――問いづくり基礎編
・例文①「どきん 谷川 俊太郎」
・問いをつくってみよう
□家で先生になってみよう――問いづくり発展編
・例文②「笑うから楽しい 中村 真」
・例文③「時計の時間と心の時間 一川 誠」
・問いを書き直してみよう
・自分たちがつくった問いについて語り合おう
COLUMN 「答えのない問い」ってなんだろう?
【第3章】 国語のお悩み Q&A
Q1 小学校の低学年の子どもが、家で会話をするときに単語の羅列になっています。
Q2 答えが一つではないような問いに対して、子どもが答えたがりません。
Q3 うちの子はあまり他人の意見に関心を示そうとしません。
Q4 子どもは小学校に入ったばかりですが、筆圧が弱い上に字をきれいに書けません。
Q5 小学校で作文の宿題が減ったせいか、子どもが書くことに苦手意識を持っています。
Q6 部分要約や全体要約ができないわが子。何かコツがあれば教えてほしいです。
Q7 子どもが読書をしません。
Q8 「登場人物の気持ちがわからないから、国語の授業がおもしろくない」と子どもが言います。
Q9 子どもが中学受験を控えていますが、文章を読むのが遅いので、親としては心配です。
Q10 うちの子は、国語の問題で「直接的に書かれていないこと」がわからないと言います。
Q11 子どもの語彙量が少ないです。
Q12 子どもにスマホやタブレットをいつ渡したらいいのか、またどのように使わせたらいいのか、わかりません。
【巻末付録】国語力が身につくおすすめの本