「将来」から「今」へバランスをシフトすれば
教育はかならず変わる!
タイトルにもあるように、みんなが「今」幸せになる学校づくりが本書のテーマです。みんなとは、子供たちはもちろんのこと、保護者、教職員、教育委員会職 員、地域の方々など、教育に携わるすべての人を含みます。これまでの熊本市での実践と、これからの日本の学校のあるべき姿について、皆様とともに考える機会になれば幸いです。
(「はじめに」より)
■はじめに
■第1章 「予測困難な時代」の教育を考える
●1.日本の学校教育が激変した2020年
●2.「知徳体の調和」が通じる平和な時代の終焉
●3.激動の時代に育成すべきは「ウェルビーイング」と「エージェンシー」
●4.これからの時代に必要なのは「今すぐ」に子供が幸せになれる学校
■第2章 子供を学校づくりの「当事者」にする
●1.学校=「民主主義の担い手」を育てる場
●2.民主主義の担い手を育てるために、子供とともに校則を見直す
●3.熊本市の校則見直しの具体的なプロセス
●4.世界の民主主義を救うために
■第3章 ICTで誰もが「よい授業」にアクセスできるようにする
●1.全国最下位レベルからの挽回
●2.ICTで「教師が教える授業」から「子どもが学びとる授業」を実現する
●3.どうやってICTの活用を促進したのか
●4.教育ICTをどう発展させるか
■特別対談「今こそ、日本をけん引する教育をつくる絶好機」(熊本市長・大西一史×遠藤洋路)
■第4章 教職員の「今の幸せ」のために「働き方改革」を進める
●1.どんな「働き方改革」をすべきか考える
●2.熊本市の働き方改革
●3.教職の未来を輝かせるために必要なこと
■第5章 自ら考え行動する「教育委員会」をつくる
●1.日本と世界に貢献する「教育先進都市」に向けて
●2.問題発生時の対応をシステム化する
●3.「平等にやらない」ではなく、「できるところからやる」
●4.新しい学校の形を提供する教育委員会になる
■第6章 これからの学校の姿
●1.学校は何をするところか
●2.学校以外に「居場所」がない子供のために
●3.国内外で考えられてきた「福祉機能を備えた学校」
●4.子供の生活全般を保障する学校の未来像
●5.公教育の未来とは
■あとがき