よくわかる 地方税滞納整理の実務とマネジメント

折衛中心の滞納整理からの脱却を

著者 鷲巣 研二
ジャンル 行政・自治体・公務員
出版年月日 2015/03/05
ISBN 9784788713956
判型・ページ数 A5・500ページ
定価 4,180円(本体3,800円+税)
在庫 在庫あり

2022年10月下旬発売!





豊富な実例、参考になる判例、実務のノウハウを満載、滞納整理の第一線で活躍する全国自治体徴収職員待望の必携読本!

◆ 本書より(要旨)
【 納整理と租税教育 】
税の情報誌などでも滞納整理の手法として「納得するまで粘り強く滞納者を説得する」などと力説している記事が少なくないが、そもそも税というものは納税者が納得していると否とにかかわらず「払わなければならないもの」。折衝では「お願い」したり、「分納を推奨」したりしない。制度や仕組みに関する理解の促進は課税徴収事務とは別の税務広報や租税教育などによる周知が重要。(54ページほか)

【 人と人の相互作用 】
財産調査や折衡は人(徴収職員)が人(滞納者や第三者債務者等)に対して行うもの。遂行には一定の業務知識とノウハウが必要。マネジメントでは「モチベーション」と「育成」という人が人に作用させなければならない不可欠な部分が存在する。(167-8ページ)

【 属人的な整理の克服 】
「あの人がいたから整理が進んだ」とか「あの人が足を引っ張ったので収納率が下がった」のように整理の結果が属人的要素によって左右されることは否定できない。放置すると事務量の不平等感から職員の不満が鬱積し、それがいつ爆発してもおかしくないような職場になる危険性がある。(179ページ)

【「分かる研修」から「できる研修」へ 】
知識伝達型の研修を、訓練中心・実技中心型の研修に転換していく必要がある。実際に差押調書や登記嘱託書を書かせたり、折衡の実地指導を行ったりする実技・実地指導が中心となる。(188ページ)
第Ⅰ部 滞納整理序論
 第1章 三位一体の滞納整理
 第2章 滞納整理進化論
 第3章 滞納整理の基礎
 第4章 滞納整理のノウハウと姿勢
 第5章 個別課題に関する考え方と裁判例等

第Ⅱ部 滞納整理のマネジメント
 第1章 マネジメント総論
 第2章 マネジメント各論

第Ⅲ部 滞納整理の実務
 第1章 調査
 第2章 折衝
 第3章 処分
 第4章 その他、滞納整理のポイント

第Ⅳ部 専門用語の基礎知識
実体法と手続法/租税法律主義と地方税条例主義/地方公共団体と地方団体/課税権と徴収権/納税者と滞納者/免除と減免/本税と附帯金/取立権/到達主義と発信主義/超過差押えと無益な差押え/差押えと参加差押え/契約自由の原則/公序良俗/善良な管理者の注意義務/一身専属権/消滅時効と取得時効/積極財産と消極財産/競売と公売/配当と充当/超過公売の禁止/無剰余公売の禁止/原始取得と承継取得/現実の引き渡しと指図による引き渡し

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