流しの公務員の冒険

霞が関から現場への旅

霞が関を捨てたキャリア官僚は腕一本で町や市を渡り歩く行政の職人「流しの公務員」になった。

著者 山田 朝夫
ジャンル 行政・自治体・公務員
出版年月日 2016/10/18
ISBN 9784788714922
判型・ページ数 4-6・292ページ
定価 1,650円(本体1,500円+税)
在庫 在庫あり
仕事は問題解決!
累積債務を抱え「死人病院」と呼ばれていた市民病院を新築、再建。
町を二分したバイパスルート路線問題を全員一致で解決する。
仕切る会議はショーのように面白く、議論は白熱。住民も議員も設計士も医師も看護師も巻き込み、事態を変えていく。

権威にもトップダウンにも頼らない、新しいリーダーシップ。
組織や人事のしがらみで、「自分の仕事」ができていない人 必読の実践記録!

※2018年5月13日 日本経済新聞インタビュー記事が掲載されました

【本書の内容】
病院再建
 累積債務をかかえた築50年を超える市民病院。その再建を任されるが、「親亀」の市は財政再生団体一歩手前だった。県医療界は見放し「潰しモード」に入っている。なのに、病院には仕事をしない「ローカル医師」。「みんな給料もらえているし、まあいけるんじゃないの」。スタッフには危機感はない。市民からは「死人病院」の陰口も。
 病院の存廃について意見を言ってもらう市民の「100人会議」では厳しい批判が噴出。医師は怒り、看護師は落胆した。大胆な市職員給与カットで巻き起こる論議。新病院建設費について議会が「話が違う!」と大騒ぎ。
 すべての逆風を順風に変えたプロセスを全公開する。

霞が関の憂鬱
 20代で経験した「霞が関」。小選挙区比例代表制への法改正で「一週間で睡眠時間4時間」という「虎の穴」生活。「重い荷物を背負った時は下を向いて歩け」が合い言葉だった。法案の「納期」をめぐり総理とバナナのたたき売りのような問答をし、「区割り」を探りに来る議員をいなした…。激務の中、技術者として学んだことは多かったが、霞が関の仕事とはいったい何だったのか。

流しの公務員の誕生
 大分県で知った、現場の仕事。霞が関を拒み、キャリア官僚として初めて町の一般職に。さびれた祭りを大ステージ公演で再生させる仕事で知ったショーの効果。「会議だって起承転結のある物語としてできないか」と思いつく。町を2分したバイパスルート問題を「民主主義を公共事業に当てはめる」手法で解決する。温泉付き公民館建設では「人を選ぶコンペ」で設計士を決め、住民の意見を徹底的に取り込む。「民主主義の学校・地方自治」のリアルな実践。

トイレを磨く
 町の予算書を見て、県の財政課長のように職員を問い詰めて嫌われる。外部の指導者に頼った循環農業は失敗した。「トイレ掃除に学ぶ会」やイエローハット創業者、鍵山秀三郎さんとの出会いを通じて「自分できちんと身を処していない人間が、他人に指示や命令をするということがいかに愚かなことか」を教えてもらう。

流しの公務員「仕事の流儀」
 「仕事とは問題を解決することである。問題とは、あるべき姿と現状のギャップだ」「『何のために』を3回繰り返す」「本質から逃げない」「物語と感動で人を動かす」…。流しの公務員の仕事の流儀を、病院再建やこれまでの仕事を素材に具体的、詳細に説明する。組織の中にいて、組織から自由に仕事をするのはどうしたらいいか。仕事は「人に仕える」のではなくて「事に仕える」。どうしたらそれができるのか。

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