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外交 Vol.97

イラン・中東地域の戦争は日本はじめ全世界に深刻な打撃を。地域秩序、ホルムズ海峡問題、核拡散防止やドローンまで総力特集

著者 「外交」編集委員会
ジャンル 政治・経済
政治・経済 > 「外交」
シリーズ 外交
書店発売日 2026/06/02
ISBN 9784788720954
判型・ページ数 A5
定価 902円(本体820円+税)
在庫 未刊・予約受付中




■『外交』97号特集・中東秩序は力で支配されるか

イラン戦争は資源インフラ・ホルムズ海峡など輸送路を直撃し、日本のみならず全世界に深刻な打撃を与えています。
トランプ大統領・ネタニヤフ首相の思惑とは、そしてUAEがOPECを脱退するなど中東の地域秩序に激震が走ります。
中東が引き金になり、世界秩序の地殻変動が起こるのか。総力特集します!

 池内恵東大教授はこの戦争を大きく俯瞰し、イランの「強靱さ」が、イスラエルと米国の目論見をくじき、中東の勢力地図を変えると分析。阿南友亮東北大教授×

岩間陽子政策研究大学院大学教授×久保文明東大名誉教授×齊藤 貢元駐イラン大使は大国による力の支配が突出する世界を語ります。鈴木一人東大教授は、米国・イスラエル・イランそれぞれの戦争の「論理」を分析、秋田浩之日経新聞本社コメンテーターは「世界は新たな戦間期に入った」との認識から日本外交の新展開を提言。石油などの資源を世界的にウォッチし続けている秋月悠也JOGMEC調査部戦略情報課長は、日本と世界の資源依存状況をマッピング。冷静に今後の資源調達を巡る動向を分析します。秋山信将一橋大教授は、核軍縮・核不拡散の枠組みがAI技術や核抑止の考え方により空洞化される危惧があると指摘。佐藤丙午拓殖大教授は、ドローンや無人兵器などコスト安の兵器が戦局を左右する最新状況を論じ、西山隆行成蹊大教授は米国世論を追い、アメリカ人の心の動きと政権への支持状況を分析。青山瑠美早稲田大学教授は、この大騒動の中イランと関係の深い中国が、静かに仲介に動いていると指摘。伊豆山真理防衛研究所主任研究官は、インドが非同盟外交からイスラエル寄りにシフトする事情を明らかに。山岡加奈子アジア経済研究所主任研究員は、トランプ大統領が「次に武力行使する」と言明したキューバの歴史的経緯から現在の状況までを総説します。

 

■東アジア情勢の変化と日本

中東の戦火は、石油備蓄の少ない東南アジアを直撃。
サプライチェーンへの打撃は、そのまま日本にはね返ります。
資源だけでなく、パワーバランスも動きかねない東アジア諸国の最新情勢を追います。

 山口航関西大学准教授は、高市早苗首相とトランプ大統領の日米首脳会談について、過去の会談との比較をしながらその意義を論じます。中国が日本企業や学校を名指しして軍民両用「デュアルユース」物資の禁輸措置を行ったことは、日本に対する安全保障上の脅威として法的な規制に路線を変更したと渡邉真理子学習院大教授は指摘、門間理良拓殖大教授は、台湾国民党鄭党首の鄭麗文主席と習近平中国国家主席の会談の、国民党の「熱狂」と台湾マジョリティとの温度差を、堀田幸裕霞山会主席研究員は、北朝鮮労働党大会での金正恩総書記の事業総括演説から、ウクライナ戦争に兵士を派遣し、投資を受け密接だとされているロシアとの関係の実際を読み解きます。このほかイラン戦争にも密接に関係があるパキスタン・アフガニスタン対立を山根聡大阪大学教授が、ハンガリー、ミャンマー総選挙、スーダン内戦など世界のさまざまな動きをフォローします。

目次
【特集】中東秩序は力で支配されるか

第2次イラン戦争「危機」の構図:池内恵(東京大学)
非対称戦争と〈力の支配〉の実像
座談会:阿南友亮(東北大学)× 岩間陽子(政策研究大学院大学)× 久保文明(東京大学)×齊藤貢(元駐イラン大使)
イラン集団指導体制と「失われた機会」:鈴木一人(東京大学)
日本外交「プランA′」超えの試練:秋田浩之(日本経済新聞)
ホルムズ海峡「封鎖」後のエネルギー情勢:秋月悠也(JOGMEC)
核秩序がさらされる「二重の危機」:秋山信将(一橋大学)
AI・ドローンとイラン戦争の帰趨:佐藤丙午(拓殖大学)
米国の対外軍事介入と国内世論:西山隆行(成蹊大学)
フィリピン経済「非常事態宣言」下の対応と構造改革:柏原千英(ジェトロ・アジア経済研究所)
欧州経済 再エネ活用と防衛費増額で混乱を押さえられるか:田中理(第一ライフ資産運用経済研究所)
「静かな仲介者」の役割狙う中国:青山瑠妙(早稲田大学)
軍事行動にすくむインドのバランス外交:伊豆山真理(防衛研究所)
次の介入はキューバか?:山岡加奈子(ジェトロ・アジア経済研究所)
中東における日本外交の貢献とは:東大作(上智大学)

【FOCUS】東アジア情勢の変化と日本

高市・トランプ日米首脳会談の成果と課題:山口航(関西大学)
「法化」する中国の対日経済制裁:渡邉真理子(学習院大学)
国共トップ会談は台湾政治に影響するか:門間理良(拓殖大学)
北朝鮮 党大会の成果と中朝関係:堀田幸裕(霞山会)

【TREND 2026】
バングラデシュ 「第2の独立」への政治改革:日下部尚徳(立教大学)
パキスタン・アフガニスタン対立と「二つのタリバン」:山根聡(大阪大学)
変わらぬミャンマー 軍事政権から親軍政権へ:根本敬(上智大学)
16年ぶりの政権交代「オルバン後」のハンガリー:山本直(日本大学)
スーダンの終わらない内戦:飛内悠子(宮城大学)


【連載・その他】
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ブックレビュー:江崎智絵(防衛大学校)
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