職場のトリセツ （単行本）

なぜ、上司はわかってくれないのか。
なぜ、部下はわかろうとしないのか。

古今東西、職場にうずまく人間関係のイライラもやもや。　
実は、その原因は、脳にある。
脳には、「とっさに使う神経回路」があり、上司と部下は、違う回路を使うから。
そして、脳には、違う回路を使う相手を不快に思う癖があるのである。
原因がわかれば、対処法もある。
違いを認め合う社会――それは脳を知ることから始まる。　　（本文冒頭より）


大人気「トリセツ」シリーズ初のビジネス版！

　ＡＩ研究の過程で見えてきた「脳がとっさに使う神経回路」。実は、これにはいくつかのタイプがあり、男性と女性あるいは上司と部下では使う回路が異なるのです。お互いのタイプの違いを認め合い、違いに応じたものの言い方を身に付ければ、もうムカつくことも、イライラすることも、カチンとくることもなくなるはず。職場の人間関係を丸くする、黒川流コミュニケーションのコツをお伝えします。

　後半は、時事通信社の解説記事配信サービス「コメントライナー」に４年間にわたって連載してきたコラム28本を収録。職場でも家庭でも役に立つ、ビジネスのヒントや対話術のエッセンスが満載です。



【主な内容】
第１章　職場のトリセツ
第２章　ＡＩと人類の近未来
第３章　ダメな脳なんてない
第４章　男女の脳は違うのか
第５章　リーダーの条件

期間限定で本書一部を公開中！（~2023.7.31まで）

    

はじめに
第１章　職場のトリセツ
１ 脳にはバリエーションがある
　人類に利き手がある理由／人類の自家中毒／最強のペア

２ この世の「問題解決」には２種類ある
　「ことのいきさつ」派が受ける誤解／「脳の使い方」には性差がある／男性脳は「狩人の末裔（まつえい）」である／女性脳は「おしゃべり」で子どもを守ってきた

３ この世の対話には２種類ある
　男女に限らず、上司と部下の間でも起こる／他人の話は共感で受ける／ネガティブな話は「わかる」で受ける／ポジティブな話は「いいね」で受ける／古き良き時代の現場コミュニケーション／「理想の自分」を目標にしてはいけない／夢見る力を眠らせてはいけない／夢見る力を手に入れる／自分の話は結論（目的）から言う／なぜ上司はわかってくれないのか／結論から言う、数字を言う／言いにくいことにはキャッチフレーズを／まとまってない話にはエクスキューズを／デキる女の３秒ルール

４ 身体の動かし方が、意識の違いを生み出す
　指先タイプ ＶＳ 手のひらタイプ／自分の正解が、みんなの正解とは限らない／まっすぐ派 ＶＳ 斜め派／正解が違えば、正義も違う／人類の身体タイプは４種類／劣等感から抜け出す方法／なぜかイラっとする相手が、最高の相棒である／所作の違いは、意識の違いでもある／指先タイプの部下に困ったら／手のひらタイプの部下に困ったら／「遅れる」理由は２種類ある／宮本武蔵は、手のひらタイプ？／「やればできる」は危険である

５ 世代間コミュニケーションギャップ
　ミラーニューロン不活性型／フェイスtoフェイスの経験不足が原因／うなずかない、心が通じない、気が利かない／職場の死語／自分が進化型だと思ったら／気持ちにだけ謝る、気持ちにだけ感謝する


第２章　ＡＩと人類の近未来
　AI記念日
　IoT、ピンとこない？
　人工知能研究で気づいた男女脳の違い
　どこまでいってもＡＩは道具にすぎない
　人はなぜ人工知能を恐れるか


第３章　ダメな脳なんてない
　歯の無い話
　人にはできないことがある
　脳の賞味期限
　「失敗にビビらない」という知性
　「56年前」という発想法
　「生産性ない」二重の間違い
　ダメな脳なんて、この世にない

第４章　男女の脳は違うのか
　女性の「心の通信線」
　妻のトリセツ
　男女の脳は違うのか、違わないのか
　永遠の愛を手に入れる方法
　脳の呪縛
　輝かしい母性
　女はなぜ5W1Hに答えないのか
　コロナ離婚を防ぐコツ

第５章　リーダーの条件
　うまくうなずけない人
　ノーリスクは最大リスクになることも
　女性脳を萎えさせる「その場の正論」
　リーダーの条件
　「リモート」に欠けているもの
　リアルでも「いいね」ボタンを
　デキる男のレベル３
　「社員一人一人を大切に」は危ない？

＊第1 章「職場のトリセツ」は書き下ろし。
第2～5 章は「コメントライナー」連載を加筆・修正して収録した。