科学のカタチ (単行本)

単行本

ネコやヒトを救うAIM創薬に向けた研究を加速している宮崎徹氏が、鎌倉に住む恩師・養老孟司氏と語り合われる「科学のカタチ」

著者 養老 孟司
宮崎 徹
ジャンル 科学・テクノロジー > 科学読み物
ノンフィクション
出版年月日 2022/08/30
ISBN 9784788718500
判型・ページ数 4-6・200ページ
定価 1,650円(本体1,500円+税)
在庫 在庫あり
ケムシとチョウ、ウジムシとハエが
同じ生き物だというのはヘンではないですか? ―養老孟司

生命のしくみを突き詰めれば突き詰めるほど
全体が見えなくなってくる ―養老孟司

五量体は実は「六量体」だった! 奇跡としか思えない。
神様が設計したとしたら、相当マメな神様だ ―宮崎徹

新しい薬をつくるには、固定観念の壁を打ち破らなければならない。 ―宮崎徹



ネコやヒトを救うAIMを発見し、創薬に向けた研究を加速している宮崎徹氏が、鎌倉に住む恩師・養老孟司氏を訪問する中で語り合われる「科学のカタチ」。

※書籍試し読みはこちら

対談収録時の様子を一部公開!(撮影:榊智朗、動画編集:西後知春)


はじめに(宮崎徹)

 ─本書成立の裏舞台①

第1話─ 於 鎌倉 養老邸 2021年3月
 いにしえの「死」をいだく街、鎌倉
 いつもいた「まる」との別れ
 二人の獣医師との出会いから、ネコの体の「ごみ掃除」を研究
 なぜか哺乳類のうちネコ科だけにはAIMがはたらかない
 生命のしくみを突き詰めるほど全体像が見えなくなる
 「老化は病気」ならば、治療・予防で「百寿」を得られる
 ぎゅうぎゅう詰め社会で立ち話さえしなくなった日本の研究者
 これまでと異なる研究アプローチを唱えると嫌がられる
 飲み屋での話し合いのほうがよほど勉強になった
 教科書に描かれていた「正五角形」は「いびつな五角形」だった
 幼虫・蛹・成虫で姿を一変させるチョウは「共生の産物」だったのかもしれない

 ─本書成立の裏舞台②

第2話─ 於 鎌倉 養老邸 2021年5月
 新型コロナワクチン接種は「壮大な実験」
 専門家でないからこそ「ご破算で」ができる
 科学者と政治家の感染症対策会議は「バベルの塔」みたいなもの
 幼虫は幼虫としての一生を終えているのに……
 成虫にならず、幼虫のまま成熟して生殖しだす昆虫も
 なぜ、完全変態しなければならなくなったのか……
 昆虫のゲノム解析は、体が硬くてことのほかたいへん
 ゲノムを読めても「ネコがなぜいなくなるか」はわからない
 研究者のコミュニティでも「煮詰まり」感が
 感情のように「n=1」にしかなりえないような研究対象もある
 人間がクラシック音楽を「美しい」と感じる過程は……
 「a=b」をすべての子が納得できるわけではない
 『バカの壁』もAIMも、すんなり受け入れてくれる

 ─本書成立の裏舞台③

第3話─ 於 東銀座 時事通信社 2021年11月
 AIM研究への寄付金、2億円を超える
 幼虫・蛹・成虫でゲノム構造が異なっている点が多々あった
 「なぜ完全変態しなければならなかったのか」という謎は残る
 孵化した幼虫がすでに巨大なセンチコガネなどの甲虫類
 前に進むには固定観念を打ち破らなければならない
 研究者への憧れが薄れゆくなかでの科学研究の継承
 有望な医学生が、疲れたお医者さんになってしまう
 「なにも縛られない」ことに悩みをもつ子もいる
 情報過多が若い人のモチベーションを失くす
 研究は「芸事」、身体を動かして学ぶ機会を
 ランダムさには階層があり、自分の感覚と合えば心地いい
 システム化しようとする分、無秩序も生じてしまっている

巻末レポート─ 養老先生へのご報告
 ショウジョウバエにおける幼虫・蛹・成虫でのゲノム変化解析(宮崎徹)

おわりに(養老孟司)

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