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お寺ファン✕歌舞伎ファン必見!待望の刊行『成田山新勝寺公式ガイドブック』
日本有数の大寺院、成田山新勝寺。年間参拝者数が日本一ともいわれる寺院直々の監修による初の「公式ガイドブック」が刊行された。
成田山新勝寺は、弘法大師・空海を開祖とする真言宗智山派の大本山として知られるだけでなく、歌舞伎の名門・市川宗家とも深いご縁があることでも有名だ。本書は、新勝寺の歴史や見どころはもちろん、参詣マナーや周辺グルメ、お不動様の教えまで網羅した総合ガイドとなっている。
巻頭を飾る十一代市川海老蔵丈への本書独自のインタビュー特集は必読。初代市川團十郎(1660~1704)から続く成田山新勝寺とのご縁や、十三代目・市川團十郎白猿襲名への抱負などが語られている。2020年に予定されていた團十郎白猿襲名披露は、あいにくのコロナ禍により1年以上延期を余儀なくされている状況だが、来る襲名披露に備えぜひ一読しておきたい内容だ。
新勝寺の境内は6万坪と広大で、大本堂以外にもたくさんのお堂や美術館、庭園などがある。本書では、大本堂の裏手に広がる緑豊かな成田山公園、国の重要文化財に指定されている三重塔、仁王門などの建築の数々の見どころ、そして参詣した際にはぜひ受けたい「御護摩祈祷(おごまきとう)」の流れなども詳しく解説されている。
また、明治天皇行在所(あんざいしょ)の内観など、公式ガイドブックならではの撮り下ろし写真も充実している。
掲載散策の際には、本書に収録されている「境内鳥瞰マップ」を見ながら各お堂やスポットを巡りたい。「御朱印巡りコース」など、目的別の参詣ルートを活用すれば、時間がない時でも効率的に境内を巡ることができるはずだ。
お寺に慣れている人でも迷いがちな「どのタイミングでお辞儀すると良い?」などの疑問に応える参詣マナーもチェックすれば、お参りは完璧!
もうひとつ、忘れてはならないのが新勝寺と共栄してきた成田参道の魅力の紹介である。総門に近づくにつれ、参道に香ばしい匂いを漂わせる鰻は成田詣の名物として特に知られているが、この他にも参詣の際に立ち寄りたい土産物店やおすすめの品を厳選して紹介している。
本書があれば、新勝寺を訪れる度に新たな見どころを発見し、自分なりのお気に入りスポットを発掘することができるだろう。
年末年始や人生の節目などさまざま機会に訪れる寺院。幸せを祈るために何度も訪れる場所だからこそ、その歴史や教えにも目を向けてみたい。
お寺ファン・歌舞伎ファンはもちろん、新勝寺を訪れる全ての方にぜひ手にとって欲しい1冊となっている。